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Kazu-SRSの設計思想と使い方

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1. 答えるだけで、学習が進みます

Kazu-SRSを開いたら、スタートボタンを押しましょう。あなたがやることは、4択の選択肢から答えを選んで、次へ進むこと。それだけです。学習中に、難しい設定画面を開いたり、自分の理解度を判定したりする必要はありません。

これは、シンプルに作ったから、というだけの話ではありません。Kazu-SRSは、学習効果の最大化だけを狙って作っています。その考え方について、これからお話しさせてください。


2. 設定と自己評価が、学習から奪っているもの

SRSアプリを使ったことがある方なら、最初の設定画面で立ち止まった経験があるかもしれません。

新規カードを1日に何枚にするか。学習ステップの間隔をどう設定するか。難易度の係数をいじるか。最大復習枚数をどうするか。

設定画面と向き合っているあいだは、まだ単語を1つも覚えていません。それでも、何かを判断し続けているので、体力は確実に消耗していきます。

そして、設定で消耗しているあいだに、Kazu-SRSなら数語、先に進んでいます。設定画面のあるアプリと、Startを押すだけのアプリ。この差は、毎回のセッションごとに、積み重なっていきます。

最初のセットアップに費やす時間だけでも、Kazu-SRSなら100語分のクイズが進んでいるでしょう。

自己評価が、もうひとつのエネルギーを使っている

自分で「Easy / Good / Hard / Again」を判定する方式のSRSでは、1問ごとに、自分の理解度を判定して入力する必要があります。

この判定は、1回ずつは数秒で終わります。でも、1000枚を1周すれば、1000回の判定をしていることになります。

Kazu-SRSでは、正解か不正解かをシステムが自動で判定します。あなたの側にこの作業はありません。判定にかかっていたエネルギーは、そのまま「覚える」ことだけに使えます。

覚えにくいものだけに、リソースを使う

覚えている単語は、もう一度、覚えていることを確認するよりも、実際の使用場面で確認するべきです。覚えていることを確認することにリソースを割くよりも、覚えにくいものを覚えるためにリソースを割くほうが効果的です。


3. Kazu-SRSの独自アルゴリズム

Kazu-SRSのなかで動いている間隔反復のアルゴリズムは、15段階の独自のテーブルで動いています。

これは、理想の学習者が行う前提の机上の理論ではありません。私は、現実に1000人以上の学習者を直接指導してきました。進学、就職などの学習者の人生の岐路に、共に真剣に向き合ってきました。

そして、最高の結果を出すために、最高の時間効率を追求してきました。その末に結晶化した知恵です。

そのKazu-SRSの独自の特徴をいくつかご紹介します。

間違えた単語だけが、復習に入ります

すべての単語が復習スケジュールに乗るわけではありません。間違えた単語だけです。

あなたが1000語のデッキを始めたとき、もし300語をすでに知っていたら、その300語は時間を奪いません。残りの700語に、集中できます。

最初の1日に、細かい復習が入ります

人間の忘却は、最初の数時間で急速に進みます。19世紀末にエビングハウスが観測したこの曲線のイメージは、今も変わっていません。

Kazu-SRSでは、間違えた瞬間、その単語が約10分後・30分後・1時間後・3時間後・6時間後・12時間後・24時間後と、短い間隔で戻ってきます。忘れやすい時間帯を、密に潰す設計です。

その後、覚えていくにつれて、2日後、3日後、5日後、と間隔が少しずつ伸びていきます。

最長35日の復習間隔

間隔は、無限には伸びません。最長で35日です。その最終段階の復習に正解したら、復習リストから除外されます。

あなたの日本語との交流は、これからもずっと続いていきます。たとえば、N5の語彙というのは、実に使用頻度、出現頻度の高い語彙です。覚えた語彙は、実際の使用場面で出会うことができます。だから、Kazu-SRSは、卒業した語彙をしつこく追いかけることをしません。

卒業した語彙を何度もやりつづけるのは、きわめて効率の悪い学習方法です。

それでも、卒業した語彙が本当に大丈夫か確認したい、という気持ちになることがあるかもしれません。そんなときのために、通算練習回数の少ない語彙から順に出題されるEvidenceモードがあります。また、通常のPracticeモードは全語彙を1回ずつ1周するモードですから、これを回すというやり方もできます。


4. それぞれのモードは、何のためにあるか

Kazu-SRSには、いくつかのモードがあります。それぞれに、別々の役割があります。

Smart Start

これが、メインの入り口です。

Smart Startを選ぶと、復習(Due)に溜まっているものを先に消化して、それが終わったら自動的に全体練習(Practice)に入ります。あなたは「今日は何からやろう」と考えなくて大丈夫です。アプリを開いて、Startを押せば、最適な順番で問題が出てきます。

これをやり続けるだけで、最高の効率、最高の方法論で語彙を覚えることができます。

Practice

デッキ全体を1周するモードです。各単語が、1サイクルにつき1回出てきます。

「全部を順番に見直したい」「広く全体に触れたい」というときの主力モードです。試験前に全範囲を回すときも、ここが中心になります。

Weak Point

あなたの正答率が低い単語を、優先して出します。

「どれが苦手だったかな」と探す必要はありません。Kazu-SRSがあなたの学習履歴から判定して、自動的に弱点を集めてきます。苦手な単語だけが、集中的に出てきます。

Evidence

4択クイズには、4分の1の確率で偶然当たってしまう問題があります。出題回数が少なくて、まだ「本当に覚えているのか、偶然当たっただけなのか」が分からない単語があります。

Evidenceは、そういう単語を優先して出します。「カバレッジの穴を埋める」「偶然の正解を、本当の正解で確かめる」ための役割です。

SRS List

今、復習スケジュールに何が乗っているかを、一覧で見るためのモードです。

「自分は、今、何でつまずいているんだろう」を、目で見て確認できます。「Remove SRS」というボタンもありますが、これは特定の単語の復習を本当に止めたいときの非常口です。普段は触らなくて大丈夫です。

Fully Random

純粋にランダムな順番で出すモードです。テスト感覚で腕試しに使えます。

学習の主軸として使うことは想定していません。順番の最適化がかかっていないので、学習効率の面では他のモードに劣ります。


5. どんな場面で、どう使うのか

Kazu-SRSの使い方は、大きく2つの場面に分かれます。

ひとつは、まだ知らない単語に出会いながら進める初見の学習です。例文を読み、解説を読み、間違えながら覚えていく段階です。1問1問に時間がかかるでしょう。例文をしっかり読んでください。文法の習得にもつながります。

もうひとつは、すでに学んだ単語を確かめていく復習です。覚えていれば4択で即答できるので、1問あたりの時間は短くなります。

普段の学習

Smart Startを開いて、Startを押して、出てきた問題に答えてください。それだけです。

1日5分でも、10分でも、1時間でも大丈夫です。出てきた問題に答えて、疲れたら閉じる。そのペースで構いません。1日何個やるか、「ノルマ」を決めるのが好きな人は決めてもいいです。でも、そんなことに意識を使う必要すらなくしたのがKazu-SRSです。ただ触るだけで、触った分だけ着実に上達していきます。

試験の1週間前、何をしたらいいか分からないとき

試験が近づいてくると、「あれもこれもやらなきゃ」と焦って、結局どこから手をつけたらいいか分からなくなる瞬間があると思います。

そんなときは、Kazu-SRSをひたすら回してください。

すでに覚えている単語は、サクサク進みます。間違えた単語は、そのまま復習スケジュールに入って、短い間隔で戻ってきます。全範囲を回しているうちに、「あ、これ覚えていなかった」が、自動的に拾い上げられていきます。

試験前にやるべきことの最良の答えの一つです。

試験の前日

全範囲を1周してみてください。1000語以上の復習と聞くと膨大な量ですが、1問5秒で答えれば、1000語は85分程度で終わります。もちろん間違えた問題が再提出されたりするので、実際は1000語に3時間くらいかかるでしょう。

試験の当日の朝

アプリを開くと、あなたの弱い単語だけが出題されます。

短い時間で、最後の確認ができます。

これは最強の試験対策です。

試験のあと、半年後、1年後

試験が終わって、しばらく経って、「あの単語、覚えてたかな」と不安になる日が来るかもしれません。

そのときは、もう一度Kazu-SRSを開いてください。

覚えている単語は、4択で即答できれば、ほとんど時間を奪いません。忘れている単語だけが、自動的に復習に拾い上げられます。回しているうちに、「以前学んだことが、今の自分にどれだけ残っているか」が、見えてきます。


6. 語彙のアプリですが、それだけではありません

Kazu-SRSの一つの単語カードには、その単語に加えて、次のものが収録されています。

  • ふりがな
  • 5本の例文
  • 例文の英訳
  • 単語の解説

あなたは「単語を覚えよう」と思って答えていますが、5本の例文を読むあいだに、その単語が実際にどの動詞と組み合わさるか、どの助詞をとるか、どんな文脈で使われるか、を文脈のなかで受け取っています。

意識のうえでは、「単語の意味を選ぶ」だけです。でも、無意識のうちに、文法と読解の入力が同時に行われています。

例文は、12年指導してきた現役の日本語教師が、一本ずつ書いています。


7. Mark as Miss について

ここまで、Kazu-SRSは「あなたが判断しなくていい」設計だとお伝えしてきました。でも、実はKazu-SRSには、あなたの判断を加えることでさらに精度の高いツールにする方法が用意されています。それが、Mark as Missというボタンです。

4択クイズは、構造上、4分の1の確率でたまたま正解してしまうことがあります。「合っていたけど、本当はあやふやだった」「勘で当たった気がする」と感じる瞬間が、必ず出てきます。

そんなとき、Mark as Missを押してください。その単語は、復習スケジュールに入って、後でもう一度出てきます。

これは、ぜひ積極的に使ってほしい機能です。あなたが自分の感覚で「あやふやだった」と認めて押した分だけ、Kazu-SRSの精度が上がっていきます。義務ではありません。でも、使うほど、あなたの学習はより正確になっていきます。


データと、無料公開について

学習の記録は、あなたのブラウザのなかに保存されます。サイトデータを削除したり、別のブラウザに移ったりすると、記録が失われることがあります。

定期的にBackupボタンで保存してください。保存したデータは、Restoreボタンから戻せます。

Kazu-SRSは無料でお使いいただけます。


さあ、Kazu-SRSを開いて、最初の1問に答えてみてください。あなたの時間を最も有効に使えるツールが、そこにあります。

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